経絡体操(イメージ健康体操)
増永静人は晩年、「経絡体操(イメージ健康体操)」を作り、これを作る事によって自分の経絡指圧は完成した、としてその普及につとめた。これは自分自身で行なう運動法である。
@肺−大腸経、A脾−胃経、B心−小腸経、C腎−膀胱経、D心包−三焦経、E肝−胆経の6つの基本型から成っており、12経絡を臓腑一組として6系に組み立てたものである。
初めに、立位によるイメージ呼吸があり、任脈のばし、督脈のばし、の後、6つの基本型をやり、最後に仰臥位による安静のポーズをやって終わる。
経絡体操は基本的にこの順序で行なう。これは経絡の成り立ち、つまり生命の成り立ちの順序でもあります。経絡体操(イメージ健康体操)が他の健康体操と根本的に異なることは、この「気」を原理として、すべての体操を行なうところにあります。そして経絡体操(イメージ健康体操)は東洋の生命観に基づいた経絡をその根本とし、その経絡を流れる気の動き、生命のヒビキを感じることで、それぞれのタイプを自覚し、タイプの歪みを身体で感じることで、その気の流れを整えるという方法です。この中に含まれた生命の原理は、そのまま私たちの生き方の基本となるものであり、体操によって自覚された身体の歪みは、そのまま私たちの生き方への反省となってその意味が理解されます。―増永静人著「経絡体操(イメージ健康体操)テキストU」より―
この「経絡体操」に慣れてくると、自分の体の機能系にどのような歪みがあるか診断がつくので、生活や仕事上のムリがどこにあるかを察知できて、疾病を予防するとともに疲労を早く回復できます。―増永静人著「スジとツボの健康法」より―
<一部「医道の日本」臨時増刊号No.5掲載分より>